内科・循環器科

生活習慣病・メタボリックシンドローム

生活習慣病とは?

食事や運動などの生活習慣が病気の発症や経過に大きく関与する病気です。様々な病気がありますが、一般には動脈硬化を起こしやすくする高血圧症、糖尿病、高脂血症などを指して用いられています。

これらの病気の予防や治療の主たる目的は動脈硬化の進展を防ぐことです。従って、個々の病気を単独では考えずに、他の病気や動脈硬化に影響しやすい喫煙などを総合的に把握した上での対応が必要になります。

様々な治療薬がありますが、根治させる薬はありません。血圧、血糖、コレステロールや中性脂肪等を、服用した際に一時的に抑えるだけです。服用を中止して抑えがはずれると、元の身体の状態が現れます。動脈硬化の予防には長期間安定させることが必要なため、気長な服用となります。

そのため予防や治療に際しては食事療法、運動療法、禁煙などがとても大切になります。これらの生活習慣の改善は身体の状態そのものを変えてくれます。

生活習慣病とは

ポイント 長期継続が重要です

やり方は一時的にがんばるのでなく、無理なくできる形で気長に続けることが大切です。

それで足りない点があれば薬で補うようにしていきます。

各種予防接種

BCG、四種混合、麻疹風疹、二種混合、水痘、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、肺炎球菌、ヒブ、日本脳炎、その他

接種スケジュールの相談、必要性に関する相談も受け付けています。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは?

メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖、脂質異常、高血圧が引き起こされる状態で、それぞれが重複した場合は命にかかわる病気を招くこともあります。

ただし、食べ過ぎや運動不足など、悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こるため、生活習慣の改善によって、予防・改善できます。

そのため予防や治療に際しては食事療法、運動療法、禁煙などがとても大切になります。これらの生活習慣の改善は身体の状態そのものを変えてくれます。

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは

メタボリックシンドロームが危険なワケ!

日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中ですが、そのうち心臓病と脳卒中は、動脈硬化が要因となる病気です。

メタボリックシンドロームになると、糖尿病、高血圧症、高脂血症の一歩手前の段階でも、これらが内臓脂肪型肥満をベースに複数重なることによって、動脈硬化を進行させ、ひいては心臓病や脳卒中といった命にかかわる病気を急速に招きます。

危険因子が重なるほど危険性が高まります。

メタボリックシンドロームによって引き起こされる病気の発症の危険性は、危険因子の数と大きくかかわっており、危険因子の数が多くなるほど危険度は高まります。

例えば心臓病の場合、危険因子がない人の危険度を1とすると、危険因子を1つ持っている場合は5.1倍、2つ持っている場合は5.8倍、3~4個持っている場合では危険度は急激に上昇し、なんと35.8倍にもなります。

メタボリックシンドロームの診断基準

内臓脂肪の蓄積

胸囲(へそ周り)・男性85cm以上・女性90cm以上

+

以下のうち2項目が該当

内臓脂肪の蓄積

中性脂肪・150ml/dL以上

HDL コレステロール・40mg/dL未満

中性脂肪・150ml/dL 以上

HDL コレステロール・40mg/dL未満

高血糖

空腹時血糖値・110mg/dL以上

糖尿病と診断される「空腹時血糖値126mg/dL以上」より低めの数値で、「境界型」に分類される糖尿病の一歩手前がメタボリックシンドロームの診断基準となっています。

高血圧

最高(収縮期)血圧・130mmHg以上

最低(拡張期)血圧・85mmHg以上の
いずれかまたは両方

「最高(収縮期)血圧140mmHg以上/最低(拡張期)血圧90mmHg以上」より低めの数値がメタボリックシンドロームの診断基準となっています。